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雲間の夕日

2008年6月29日


おとといにすっきり晴れた以外はずっと寒くて曇りがちな知床ですが、
今日は夕方になってから
雲の隙間から真っ赤に焼けた太陽が顔を覗かせました。
080629-1.jpg
ちょうど一番刈りの牧草ロールのある畑が
夕日のスポットライトを浴びて
オレンジ色に輝いていました。

7月を目の前にしてもなお、寒い日が続く知床。
この冷たい空気が抜ければ、一気に夏が訪れます。

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授乳タイム

2008年6月27日


道端で子育てしていたキツネの親子を久しぶりに見ました。
親ギツネは時々姿を現していましたが、子ギツネは久しぶり
今日はなんとおっぱいをあげていました。
バスが横に止まっても逃げることなく、のんびりと授乳タイム。
あぁ、私も写真撮りたかった!

これはもう、キツネの勝ち。
こんなショーを見せられたら、ヒトはおやつをあげずにはいられないでしょう。
親ギツネがカエルやリスを咥えて運ぶ姿も見かけていたので
少し安心していましたが、
キツネの賢さに完敗です。

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道端のお花畑

2008年6月26日


道路脇の法面にいろいろなお花が咲いています。
エゾカンゾウ、エゾスカシユリ、センダイハギ、などなど
群生しているので、気をつけて見ているとオレンジや黄色が点在しているのが分かります。

シカが少ない地域、シカでさえ行けない斜面で
けなげに生きていくお花たち。
何気なく通り過ぎてしまう「通り道」で人知れず、でも大胆に咲き誇っています。

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白い息

2008年6月25日


今日も寒いままに一日経過しました。
ウトロの最高気温は10.1℃
薄着のお客様も多い中、白い息を吐きながらご案内しました。

エゾハルゼミの死骸もちらほら。
この寒さに耐えられなかったのか、寿命を全うしたのか…
今日は声を聞くことはありませんでした。

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夏の雄ジカ

2008年6月23日


080623-1.jpg
すっかり夏毛に生えかわり、角が随分伸びました。(5月31日参照)
道路わきで、ででーんと座っていました。
ちょっと眠そうな目をして。

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楽しみなつぼみ

2008年6月22日


フレペの滝遊歩道では、地味ながらもけなげに咲く花をあちこちに見つけることができます。
つぼみが膨らんで、そろそろ咲くかな~と思っていたら寒さがぶり返したため
こんな花が見られるのはもう少し先になりそうです。080622-1.jpg
今度の株はつぼみが6つ付いていますので、もっと豪華になるでしょう。
それでも地上部の高さはせいぜい3~4cm。
小さな花を見つけるのもまた楽しいものです。

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晴耕雨読

2008年6月21日


今日の知床は1日中霧がたちこめ、最高気温も11℃と寒いままに経過しました。
知床五湖では朝からクマが出没し、終日遊歩道を歩くことはできませんでした。

その代わり、フレペの滝遊歩道ではシカがこれでもか、というほど出てきてくれました。
バンビちゃんもすぐそばで見ることができ、親子の愛情あふれる仕草に癒されました。

太陽の恵みに見放された一日。
この時期のオホーツク海側としては、それほど珍しくないお天気。
昔の人は、こんな日は畑仕事は一休みして
家の中でゆっくり過ごしたのかな、
動物たちは人間が休んでいる間、思う存分森の恵みを堪能したのかな、
などと思いを馳せていました。

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2008年6月20日


エゾノシシウドとアカスジカメムシがいました。
080620-1.jpg 080620-2.jpg
夏に出会うものという印象がありましたが、
思い過ごしのようにも感じながらシャッターを切りました。

図鑑で調べてみるとやはり両者とも7月以降姿を現すとありました。
暑い日が何日か続いたので、夏が来たと思ったのでしょう。
明日は一転、寒くなる予報。
寒さに負けず生き残ってくれると良いのですが。

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花を見るなら

2008年6月19日


知床では思いのほかお花を見ることができません。
ウトロ周辺で、色とりどりのお花を見ることができるオロンコ岩では
鮮やかな色のお花が咲いていました。
080619-2.jpg 080619-1.jpg 080619-3.jpg
5月30日に咲いていたお花は終わりかけ、次々と新たな花が咲き始めています。
ぼやぼやしているとあっという間にお花は見頃を過ぎてしまいます。
ここでも季節は駆け足で過ぎていきます。

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キツネの子育て

2008年6月17日


6月4日の日記にもありますが、今年はキタキツネが道路際で子育てをしていました。
芝生の上で子ギツネの兄弟がじゃれあっているのを
何回も見かけました。

その後、その場所に車が停まっていることが何回かありました。
キツネが遊ぶ場所と知ってか知らずか、
ちょうど車一台止められるスペースになっているので無理もありません。

そして
この頃は子ギツネの姿を見ていません。

きっと人目につかないところで元気に育っているのでしょう。
人間との距離、不特定多数の人が行き交う場所で野生動物がどのように生きるのか、
学ぶことがたくさんあります。

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何を望む

2008年6月16日


頻繁に目撃されていた親子グマが知床五湖の散策路からも目撃されました。
遊歩道は一時閉鎖。
私も今日は2回見かけました。
080616-1.jpg
子供を連れて狭い範囲をあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
人間に見つかると、無数のカメラを向けられたり音で脅かされたり。
クマたちは森をさまよいながら何を思っているのかな、と考えます。

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見ーつけた

2008年6月14日


080613-3.jpg こんにちは。エゾアカガエルです。
枯葉の上でじっとして、うまく隠れたつもりなのでしょうか。
カメラが近づくとすぐ逃げてしまうので、こんな分かりにくい画像が精一杯です。

近くの沼ではオタマジャクシがたくさん孵っています。
小さな命も懸命に生きています。

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森の中

2008年6月13日


朝からエゾハルゼミがうるさいほどに鳴いている森の中。
やわらかな緑色の若葉に透ける光が
森の色を刻一刻と変えていきます。

たくさんの若葉の間をすり抜けて森の底まで届く光。
080613-1.jpg 080613-2.jpg
わずかな光を感じて生きる植物たちもまた魅力的です。

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クマ

2008年6月11日


車の前を堂々とヒグマが横切っていきました。
ゆっくりゆっくり道路を横断し、路肩を車に向かってのっしのっしと。
このまま車の真横を通り過ぎてくれるのかと思った途端、
残念ながら脇の藪へ入っていってしまいました。
車のことはほとんど無視。
そこのけそこのけといわんばかりに、肩を揺らしながら歩いてきました。

最近、頻繁に目撃されていたのと同じ個体でしょうか。
ヒトとの距離が、少しずつですが近づいているように感じます。
お互いに、冷静に、出会えたことの素晴らしさを共有できたら、と思います。

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歩いた甲斐がありました

2008年6月10日


いつもは車で通り過ぎてしまう道を
のんびり歩いてみました。

…という表現はちょっと気取りすぎ。
ちょっとした判断ミスで思わぬ徒歩を強いられました。

道端のシカたちの「何でこんなところを人間が歩いているんだ?」と言わんばかりの視線を浴びつつ
約1時間半、車がスピードを上げて走り抜ける車道をとぼとぼとぼとぼ…

色鮮やかな体のイソヒヨドリが、何かくわえてキョロキョロしていました。
080610-1.jpg
巣に入る前に辺りを警戒しているのでしょうか。

ホオノキの花が見ごろを迎えています。
080610-2.jpg
背の高い木で、上向きに花をつけるのですが
この車道からは見下ろす位置に花を見ることができます。

夕焼けをバックにウミウが海面すれすれを飛んでいきました。
080610-3.jpg
夕日が雲に隠れてからは自然と足が速まりました。

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白い花がびっしりの木

2008年6月9日


「網走で白い花がびっしりついた木を見ました。
あれは何の木ですか?」

ちょっと答えに困る質問ですが、聞く方も真剣です。
あまりの花の多さにびっくりした、とみなさんで話してくださるのですが
何しろ走るバスの中から見たのですから、どんな特徴があったかはどうしても曖昧になります。

私もばたばたと忙しく、ずっと網走方面には行っていませんでしたが
今日、久しぶりに走ってすぐに分かりました。
080609-1.jpg エゾノコリンゴです。
網走から知床方面に移動するなら、大抵は小清水原生花園を通過します。
ここではエゾノコリンゴが見事なほどに咲き揃っており、
確かに車窓から気になる木です。

秋には小さな赤い実をたくさんつけます。
晩秋から冬にかけて、小鳥たちの大事な食料になります。
ギンザンマシコが群れていたこともありました。

エピソードがいっぱいの木を紹介できなかったことがとても悔やまれます。
やはり忙しさにかまけて知床に閉じこもっていてはダメだなぁと
勉強不足を恥じています。

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命の循環

2008年6月8日


今年の春先の知床五湖は、倒木のため遊歩道がしばらく閉鎖されていました。
なるほど、遊歩道を通りやすくするために整備された木があちこちにあります。
080608-1.jpg 080608-2.jpg
木の中心が空洞になっています。
病気にかかっていて倒れやすくなっていた、と表現することもできますが、
森の多くの樹木がいわゆる「木材腐朽菌」を抱えながら生きています。

人間の時計では測りきれない長い時間を悠然と生きている樹木。
今を生き、そして自分は倒れてもなお森の栄養となり得ることを知っていて
病気も甘んじて受け入れている
そんな気がしています。

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五湖

2008年6月7日


知床五湖は知床いちばんの観光地ですが、
訪れる人の多くは二湖を見て帰っていきます。
三~五湖はひっそりとしていて、比較的ゆっくり散策を楽しめます。

080607-1.jpg(2008.6.4)
写真は五湖からのながめ。
この日は対岸にシカ、
湖面にはカイツブリやカルガモ、キンクロハジロのつがいが確認できました。
無事、この場所で子育てできますように。

目の前ではゲンゴロウが産卵準備 080607-2.jpg
人の足音がすると鳴きやむエゾアカガエルたちも
木道でうたた寝している私には起きろとばかりにすぐ近くで鳴きだします。

たくさんの生き物たちが同じ空間にいることに
気付いている人はあまりいないようでした。
かく言う私も長い間、
美しい景色を見ることに夢中で、すぐ近くで鳥が鳴いていることすら気付きませんでした。

穏やかな時間を森の生き物たちと共有するのもまた、
贅沢な時間の過ごし方だと感じています。

| 知床五湖 |

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強風吹き荒れる!

2008年6月6日


比較的穏やかなお天気が多い知床ですが、今日は珍しく強い風が吹き続けました。

傘は簡単に引っくり返り、
横風に体を斜めにしながら歩き、
向かい風で小石が飛んできてびっくり!

こんな日に散策しなければならないお客さまは本当に大変だと思いますが
でも、ある意味とても貴重な体験デス。
知床でも記念すべき記録的な気象の日ですから、
その現場にいることができたと、あとから笑って思い出していただければ嬉しいです。

そして願わくは、再び知床に遊びにいらしたときに
知床らしい穏やかな空気を感じていただきたい、と心から思います。

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バンビちゃん

2008年6月5日


080605-1.jpg
めんこいです。
他に言葉はいりません。

今の知床ならでは、の光景です。
あまり近づきすぎると母ジカが怒りますので
遠くから静かに観察します。

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大物獲得

2008年6月4日


路肩をキツネがトコトコ歩いていました。
人間に食べ物をねだる、いつもの困り者だな…と思いながら通過しようとして気付きました。
何かくわえている!
080604-1.jpg
おそらくアオダイショウでしょう。
上手に小さく折りたたんで(?)トコトコひたすら路肩を歩いていきます。

通過するレンタカーや観光バスが止まっては注目していきますが、おかまいなし。
道路脇の藪へ逃げるわけでもなく、いつものように愛想をふりまくわけでもなく、
ひたすらひたすら路肩をトコトコトコトコ…

赤ちゃんギツネに無事、お土産を渡した後は…
080604-2.jpg 精も根も尽き果てた様子でゼイゼイしていました。

母親は、赤ちゃんギツネを守るためにわざと目立つところにいたのでしょうか。
それとも逆に、人間の近くの方が安全だと思って道路を利用していたのでしょうか…?

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働き者なのですが

2008年6月2日


080602-1.jpg
名前をセイヨウオオマルハナバチといいます。
ずんぐりむっくりの体型で愛嬌がありますが、今では悩ましい存在となっています。

もともとは名前の通り、ヨーロッパ方面に住んでいました。
農業用に輸入されたものが今では野生化し、
在来種よりも強い生命力を持っているため様々な影響が心配されています。

農家さんにとってはホルモン剤などを使用しなくても効率よく作物が作れるので歓迎すべき存在です。
もともとこの土地に住んでいたマルハナバチの仲間や、
マルハナバチに受粉してもらっていた植物たちにとっては脅威です。

現在は農家さんたちの努力によって、ハウスから逃げ出さないよう対策が取られています。
すでに野生化してしまった個体の捕獲を、法律に基づいて行っています。

今日の写真は、我が家の駐車場にいた個体です。
うずくまった形で、死んでいました。
人間の力ではるばる日本までやって来ることができたハチ。
自分たちの運命をどう思っているのでしょうか。

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夕焼け

2008年6月1日


080601-1.jpg
夕焼けは都会の方が美しいと聞きます。
空気中の塵に光が乱反射して、得も言われぬ色を作り出すそうです。

知床の夕焼けは、色は都会に負けてしまうかもしれませんが
長い長い水平線に沈む姿、
赤く染まる山々も同時に見ることができることなど
自慢できる要素もたくさんあります。
今日の写真は平凡ですが…

今日はオジロワシの夫婦が赤く照らし出されていました。

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