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穏やかなけんか

2009年2月26日


このままいなくなってしまうのかと心配した流氷が戻っています。
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夕焼けが辺りを染め
その美しさに寒さを忘れて見入っていると
氷の上にオオワシと、離れたところにオジロワシのつがいを見つけました。

ねぐらに帰るまでのわずかの時間を
この美しい空間に身をおいているワシたち…
なんてうっとりと見ていると、オオワシが低空飛行で移動を始めました。

氷の割れ目にいたカモやカモメの仲間が慌てて飛び立ちます。
オオワシの目指したものは、オジロワシたちが食べていた獲物でした。

オジロワシは、近づくオオワシを一度威嚇しただけで
すぐに獲物を明け渡してしまったようです。
オオワシが夢中で食べている様子を
すぐ近くでオジロワシたちが見守っています。
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時々、オジロワシが奪い返しに近づきますが
オオワシが圧倒的に強いようです。
力の差が歴然なのか、大物同士、無駄に争わないのか、
お互いの翼を広げあう姿が数回見えるだけ。
オオワシはひたすら食べ続けていました。

どのようにこの穏やかなけんかが終わるのか見届けたかったのですが
-7℃の中、30分以上じっとしているのは少々難しく…
寒さに負けて、私は退散しました。
ワシたちはもうしばらく、この静かな戦いを続けているようでした。

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春の予感…?

2009年2月24日


穏やかな一日でした。
気温も上がり、流氷も離れ、
いつもの年でも、そろそろ一日くらいはこんな日があってもいいかな、という気候でした。
ただ、今年の場合は
このまま春が来てしまうのか…と不安になってしまうのですが。

海別岳が、先日の吹雪のおかげか
真っ白にお化粧してひときわ美しく見えました。
その姿も、春を感じさせるものでした。

この冬は、きっと記録的な気象統計が残ることでしょう。
毎年のことにならないことを祈るばかりです。

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嵐の後

2009年2月22日


昨日はひどい嵐でした。
空港はもちろん、鉄道、道路などすべての交通網が悲惨な状況に陥り、
今朝のコンビニは空っぽ…

街中にもこんな吹き溜まりが090222-1.jpg

今朝は風も治まり、穏やかに晴れ、しばれました。
道路の除雪もしっかりとできていて、関係者の努力に頭が下がります。
何事も無かったように、いつもの日常が流れていきます。

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やっと、流氷接岸初日

2009年2月19日


090219-2.jpg(斜里川河口より)
網走でも、やっと流氷接岸初日が発表されました。
沖合いで長い間ぐずぐずしていた氷が、とうとうやってきました。

でも、水平線のあたりでは海面が大きく顔を出していたり
一見見事な流氷原でも、よくよく見ると波のうねりが分かったりと
まだまだ到着したての氷の表情です。

それでも今日は一日お天気がよく、
昨晩に降った雪が流氷を一層白くし、
輝く氷の大地に満足、満足。
090219-3.jpg 090219-1.jpg

明日はなんと嵐になる予報。
これでがっちり氷が着いてくれれば、
嵐も必ずしも招かれざる客ではなくなるのですが…

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やっとめぐり逢えました

2009年2月17日


所用でウトロに行きました。
そして、やっと一面の流氷原に逢うことができました。
090217-1.jpg(プユニ岬より)
もう少し時間が早ければ
流氷の隙間の部分が夕日で輝いていたかもしれませんが
まずは静かな夕暮れまで。

海は氷に覆い尽くされ、静かな大地に姿を変えました。
昔は
もっと氷が大きくごつごつとしていたそうですが
この、穏やかな表情もまた見応えがあります。

波の音が消え、
静寂に包まれていくウトロ地区の夕暮れ時。
オオワシたちの鳴き交わしが
遠く響いていました。

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おーい!りゅ~ひょ~~

2009年2月16日


一度は押し寄せた流氷ですが
その後すぐに沖に行ったまま、戻ってきません。
遥か沖に一筋の流氷帯が確認できればラッキーという毎日。
観光にはもちろん物足りないどころか、大打撃。

おまけに
雪も少なく、枯れ草やササが顔を出し、
畑は秋撒き小麦の緑のじゅうたんが見え隠れしています。

このまま春が来てしまうのでしょうか。
観光の心配を通り越して
いったい季節はどうなってしまうんだろうと
不安になってしまう気候です。

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流氷が尽きる場所

2009年2月10日


ようやく斜里にも流氷が到着しました。
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あたり一面が夕日に焼け、遠く羅臼岳も顔を出し
なんとも趣のある接岸初日となりました。

090210-3.jpg
浜では氷は波に揉まれ、泥状の波となりながらも徐々にくっつき合い、
やがて陸続きにつながってゆきます。
遥かシベリアからの旅を終え、最後の揉み合いに耐え、
氷はやっと、落ち着いて手をつなぎあいます。

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流氷到着

2009年2月7日


今日、やっと流氷を見ることができました。
斜里の沖に
氷のかけらの集まりでしたが
はっきりと流氷帯を確認しました。

砂浜にははぐれてしまった氷たちが
たくさん漂着していました。
今の季節、
岸にたどり着いた氷は砂で汚れてしまい
「これが流氷…?」という状態になってしまうのですが
一つ一つのかけらにねぎらいの言葉をかけずにはいられません。

網走まで移動すると
残念ながら陸上からは流氷を確認することはできませんでした。
でも、流氷観光船は忙しそうに働いていましたので
きっと沖に出て
迫力ある流氷を見ることができていたのでしょう。

各地で冬のイベントが始まっています。
待ちに待った流氷が来てくれたので
イベントはいっそう盛り上がっていることでしょう。

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流氷、来たな!

2009年2月4日


昨日は網走で流氷初日、
今日はウトロで流氷が接岸したそうですが
残念ながら私はまだ流氷を見ていません。

流氷の姿は見ていませんが、
今日は陽が差していても気温は低く
この時期らしいお天気でした。

海を見なくても、この土地で育った人たちは
気温の低さで流氷が来たことを肌で感じます。
私もここ数年で、少しだけ気配を感じるようになりました。

例年に比べるとずいぶん遅れての流氷到着、
しかも氷の密度もずいぶん低いとのことですが
とりあえず、今年も来てくれてありがとう!なのです。

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北風びゅーびゅー

2009年2月2日


昨日、今日と強い風が吹いています。
北風ぴーぷーどころか、びゅーびゅーと吹いています。
いつもの年ならこの風で、流氷は表情を力強く変えるのですが
今年はまだ、流氷の姿を見ていません。

オホーツク海には高い波が打ち寄せ、
流氷の気配はありません。
畑に積もった雪も吹き飛ばされて、
場所によっては土が見えてきています。

流氷は漁業資源を豊かにしますし、
積雪は畑の土が凍ってしまうのを防いでくれます。

どちらも、私たちの日々の暮らしの中では
あまり実感できないことですが、
私たちが生きていくためには必要なものです。

北風は明日も吹くという予報です。
1日でも早く流氷が来て
お天気が安定するのを心待ちにしています。

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