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オオワシ

国道を走っていると
多くのワシの姿を見かけます。
091230.jpg (2009.12.22撮影)

夏の間はオジロワシだけですが
今の季節はたくさんのオオワシが混じって
迫力が増します。

絶滅が危惧されているオオワシを
こんなにも簡単にたくさん見ることができるのは
世界的にも珍しいことなのですが、
知名度もいまひとつ、人気もいまひとつ…
気にする人間があまりいないことが
ワシにとっては居心地が良いのかもしれません。
凛々しい姿にうっとりとしている私の姿も
道行く人には怪しげな行動に見えるだけ。
騒ぎを起こさないように、こっそり楽しんでいます。

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例年通り

今年は雪が遅かった分、
シカたちは食べるものがずっとありました。
ササや枯れ草がどんどん食べられています。

下草が雪に覆われると
木の皮を食べるようになります。
今年は樹皮はぎがあまりないかな、と思っていましたが
そうでもありませんでした。091226.jpg (2009.12.14撮影)
キハダという木は皮をむくと鮮やかな黄色の肌が現れます。
木立ちの中でひときわ目を引く色をして
痛々しい姿になっています。
画像ではまだ樹皮が残っている部分がありますが
近々、丸裸にされてしまうでしょう。

これからの季節、
シカは過酷な冬を乗り切るために
ひたすら食べ続けます。

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晴れて穏やかな朝は

朝から内陸に向かってのドライブとなりました。

6:30 自宅を出発する時の気温は-10℃。
車のガラスはびっしりと霜が張り付いています。
うっすらと積もった雪も寒さで引き締まり
歩くたびにきしきしと気持ちよい音をたててくれます。

日の出前の、薄明るい中を出発です。
山の向こうには
オレンジ色のまぶしい朝日が見え隠れしています。
川沿いの木は、みんな霜をまとって真っ白に輝いています。
冷え込んだ朝に見られる「霧氷」です。
091223.jpg (霧氷 2009.3.3撮影)

しかし、行けども行けども「霧氷」の森が続きます。
時間が経過して日も高くなっているのに
一向に融ける気配がありません。
8:45 車の温度計で、外気温-19℃。
場所は陸別。さすが、日本一寒い町!

知床は寒いのでしょう、雪が多いのでしょう、と皆さん思われるようですが、
海に近いこともあって冷え込みは内陸部にはかないません。
雪も日本海側に比べれば、とても少ないのです。

寒く引き締まった空気と
まぶしくて、でも柔らかい朝陽。
真っ白にお化粧した畑や森の木々。
静かな空間に唯一響く、雪を踏みしめる音。
晴れて風のない、穏やかな朝のお楽しみです。

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雪を求めて

最高気温がマイナスという日が続いています。
お天気も大変良くて
隠れがちな知床連山の真っ白な稜線と青い空のコントラストが
とても美しいです。

…のですが、
雪が積もりません。
晴れて穏やかなお天気に文句はありませんが
そろそろ真っ白な雪面も恋しくなってきました。

そこで知床を少し離れて雪の中へ
091217-1.jpg (出番がやっと来たスノーシュー)

シカやキツネをはじめ、リスやモモンガが残した痕跡があちこちに。
雪の季節ならではの楽しみです。

ぐっと冷え込んでいるので
沢には白い結晶がたくさんついています。
091217-2.jpg 091217-3.jpg

静まり返った雪原で大の字に寝転び
しばらく流れる雲を眺めて来ました。
貸し切りの森ならでは、です。

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冷え込んでいます

冬型の気圧配置が落ち着き、
オホーツク海側らしい
晴れて風がなく、気温が低い日が続いています。

昨日の最高気温は-1℃。
急に寒くなったので、晴れているからと油断すると
空気の冷たさに驚きます。

雪の少なさも一段と寒さを感じさせます。
フレペの滝へ向かう草原は 091215-3.jpg
雪は全く無くなってしまいました。

しかし、木陰になってしまう遊歩道部分は、
雪が中途半端に融けた後に気温が下がったままなので、
スケートリンクになってしまいました。
091215-1.jpg
画像ではよくわかりませんが、
砂利道の上に氷がしっかり張っています。

フレペの滝の水しぶきも
周りの岩や枝に凍り付いてきました。
091215-2.jpg

まだ数日は似たようなお天気が続くようです。
晴れて山がきれいに見えるのも歓迎ですが、
早く雪が積もることも願ってしまいます。
カチカチに凍ってしまった地面も
早く雪の布団が欲しいのではないかと想像しています。

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雪がなかなか積もりませんが

根雪になるにはまだ少し早いのですが
今年は雪が少ないように感じています。
少し降ったかと思うと、すぐまた雨が来て…の繰り返し。

先日の新聞には
小麦に影響が出るのではないかと心配する記事が載っていました。
秋蒔き小麦は毎年、
緑の芽が出揃ったところで雪のお布団をかぶります。
気温がどんなに下がっても雪の下は0℃前後に保たれるため、
新芽は枯れることなく冬を過ごし、
暖かい季節が来ると、雪の下から鮮やかな緑色のじゅうたんが現れるのです。

雪は少し遅くても
オオワシやオジロワシたちは既に
「いつもの場所」を陣取っています。
冬はちゃんと来ているのだと実感します。

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静かな知床

道路の冬季閉鎖が次々と実施され、
知床はすっかり静かになりました。
人影もまばら、どんよりした空がますます寂しさを演出します。

深い森はとても静かで、
オオワシやクマゲラやエゾシカなどなど
たくさんの動物たちの気配を常に感じることができました。
風が弱かったことが幸いでしたが、
それでも海から時々吹く微風に当たると
顔が一気に冷たくなります。

原生林に守られながら歩いた先にあったのは
開拓跡地。
091202.jpg
植林が行われましたが、ほとんど育っていません。
突然開ける草原に、意表を突かれます。

かつて人が住んでいたということ。
多くの人の血と汗と涙がしみこんだ土地だということ。
人間の力の、その大きさとむなしさを
しんみりと思いました。

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