冬の間は深い雪に閉ざされるまぼろしの沼。
これほどのお天気に恵まれることはなかなかありませんが、
今日はとてもラッキーでした。
雪は適度にしまっていて、
スノーシューの一歩一歩がとても気持ちよく歩けます。
暖かさも手伝って
上り坂ではぽたぽたと汗が落ちてきます。
息も切れ切れに登りきると

森の向こうに流氷のオホーツク海が広がりました。
雪が無ければササに阻まれて
この場所へ来ることはできません。
必死で登ったご褒美、その1。
まぼろしの沼は、相変わらずひっそりと
森の置く深くにありました。
夏の華やかさはありませんが、
羅臼岳が遠くから見守っているようすはずっと同じです。

必死で登ったご褒美、その2。
穏やかな、穏やかな時間が流れます。
生き物の気配はほとんどありませんでしたが、
足跡や木屑が、訪問者があったことを教えてくれます。

夕刻、流氷が随分と緩んでいました。