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来てます

毎日の天気予報で海の波の高さを知らせてくれますが、
流氷の季節は波がなくなって、
テレビの天気予報画面には「流氷」と表示されます。

氷の量が少ないと、
一見、海面に敷き詰められたように見える氷塊が
波に揺れているのが分かります。

こんな日の天気予報画面には、
数字で波の高さが表示されます。

ここ数日の画面には「流氷」の文字。
いい状態で接岸しているようです。

| 流氷 |

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変化する神秘の色

神の子池の美しい色は
ガイドブックなどでも紹介されて
すっかり有名ですが、
いざ写真に撮ろうと思うと
なかなか上手に撮れません。

今日のように風があると
水面が波打ってしまいますし、
あの不思議なエメラルドグリーンは
反射によって遮られてしまいます。

それでも、
少し待っていれば風がおさまって
水面は穏やかになり、
神秘の色を肉眼で楽しむことができます。

写真に撮るには・・・
一眼レフカメラをお持ちの方は
PLフィルターをご準備ください。

| 神の子池 |

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大雪のあとは・・・

昨日の雪と風は
思いのほか、激しかったようで・・・
130126-2.jpg

130126-1.jpg (除雪の途中 山盛りの雪)

今日は天気予報がハズレて
穏やかなので、
ウナベツスキー場へ出かけました。

ゲレンデは一部圧雪していないので
今日はふかふかの新雪を堪能できました。

スキー板が引っかかって
頭からごろんと一回転してもへっちゃら!

パウダースノーとはいえない、やや重い雪でしたが、
練習するにはまたとない好条件。
何度も何度も挑戦し、
とうとう足の踏ん張りが効かなくなったところで終了です。
2時間券が余っていましたが・・・

ゲレンデには、私の他にも
テレマークスキーヤーの姿がちらほらありました。
次第に市民権を得ていますね。

| ガイドの日記 |

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360°の展望

瑠辺斯岳に遊びに行きました。
青空が広がり、気温もまずまず。

スキー板の裏に滑り止めを張り付けて
真っ白な雪の上を一歩一歩進めます。

ダケカンバの林を抜け、尾根にたどり着くと
新たな展望が開けてきました。

高度を上げるに従って眼下の景色は広がりを持ち、
新たな展望を期待してさらに足が進みます。
130124-1.jpg (斜里岳)

瑠辺斯岳山頂で待っていたものは
雪に覆われた海別岳の
強い日差しを受けて放つ 強烈な輝き、
どっしりと腰を下ろした斜里岳の山容と
麓の深い森。
流氷に覆われたオホーツク海と
遠く野付半島付近まではっきり見える根室海峡。

360°これでもかというほどに
心を支配される美しい景色です。

心地よい仲間に助けられて、
至福の時間を過ごしました。

| ガイドの日記 |

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神の子池の水

冬でも凍らない神の子池からは
小さな流れだけれどもどうどうと
水が溢れています。

しぶきが岩や枝に
透明な氷の造形を作り、
どうどうと流れる音とともに
ひっそりとした佇まいのアクセントになっています。

流れは凍ることを知らないで
雪の間に複雑な模様を描いています。
130121-1.jpg

| 神の子池 |

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霧氷

まぼろしの沼への森は
霧氷が発達して
枝という枝、葉という葉がすべて真っ白!
130120-2.jpg (真っ白なダケカンバ)

雪ではなく、霜がついて
真っ白に見える幻想的な森の姿は
平地では川沿いでよく見かけます。

気温が下がると川水の温度の方が高くなり、
湯気のように水蒸気がもくもくと沸き、
河畔の木々に結晶となってくっつきます。

沼への森は  130120-1.jpg
空気中の水蒸気を集めて
たいそう発達した霜の結晶に包まれていました。

| まぼろしの沼 |

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きらきらの雪

気温が低いせいか
生き物の気配があまりしない森に、
きらきらの雪が降りてきました。
130118-1.jpg

冷たい空気中を降りてくる雪は、
細かくてさらさらしています。

トドマツの葉の隙間から差し込む
冬の弱い光を反射して
きらきらさらさら

足を止めて
いつまでも包まれていたい
シアワセな時間が訪れました。

| 癒しの知床 |

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静かな神の子池

誰もいない神の子池。
なぜかよそよそしく感じました。
130117-1.jpg (いつもと変わらぬ神の子池)

有名な観光地になって、最近は
多くの人が賑やかに集う場所に変わりました。
駐車場は多くの車が入れ替わり立ち替わり行き交い、
池のほとりでは記念撮影をする人たちが
あちこちでポーズをとっています。

そんな光景がいつの間にか
神の子池の景色に刷り込まれていたのでしょうか。
とんでもなく広い駐車場、
人の声がしない森が
なんだか別の場所に感じられます。

そんな寂しい気持ちを励ますように
森の巨人が迎えてくれました。
130117-2.jpg (アカエゾマツの植林)

人間の時計ではとても計ることができない長い時間を
生き続ける森。
たくさんの人間が訪ねてきても、
森にとってはきっと
そよ風が吹き抜けたくらいの、何でもない一瞬のできごと。

夏の賑わいも冬の静寂も
森は何事もなかったように受け入れていました。

| 神の子池 |

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流氷続々

一晩明けるごとに
流氷が増えています。

といっても砕け氷ばかりで、
打ち寄せる波にゆらゆらと揺れていますし、
沖はまだまだ青い海。

それでも、ウナベツスキー場から見下ろす海は
思いの外多くの氷に覆われていました。
網走方面にも
続々と氷が近づいて来ています。

| 流氷 |

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やって来ました!

ウトロの海岸に流氷が到着しました。

お昼頃にはまだ沖にあったのですが
130115-1.jpg (プユニ岬より)

夕方にはご覧のとおり。 130115-2.jpg (幌別川河口付近)

本日の最高気温はマイナス8.3℃。
寒い寒い日々が続きます。

| 流氷 |

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知床日和

昨日までの極寒とはうって変わって
今日は風がなく、日差しもあって穏やかな散策日和。
断崖絶壁の上でも
ゆったりと景色を楽しむことができました。
130112-2.jpg (一番楽しんでいるガイド)

知床連山も知床岬も
すっきりくっきりと姿を現し、
訪れる人の少ない静かな知床の醍醐味を
これでもかと魅せつけます。

沖には細く白く、流氷の帯が見えました。
130112-4.jpg
流氷が近づいてくると、
知床もいよいよ賑やかな季節に突入します。

| 癒しの知床 |

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流氷ができはじめました

沖から着実に流氷が近づいていることを
日々の報道が知らせてくれる毎日ですが、
ウトロへ向かう海岸道路沿いには、
生まれたばかりの流氷を見ることができます。
130112-1.jpg (フェンスの向こう、白く濁った波打ち際)

「氷泥」と呼ばれる、
目に見えない小さな氷の結晶がひしめき合っている状態から、
氷の結晶がくっついて白い塊となって
波間にぷかぷかと浮かんでいる様子が
何ヵ所かで見られます。

これだけ寒ければ、海も凍るよね…
という寒さが続いています。
天気予報は、明日からは寒さは緩む、と言っていますが…
寒い季節には違いありませんからね(^^)

| 流氷 |

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流氷が見えました

今日の藻琴山は
気温が氷点下10℃ほどにもかかわらず
無風だったため、とても快適な山登りでした。

遠く知床岬まではっきり見ることができ、
紋別沖から網走沖にかけては
小さな規模ですが流氷帯も確認できました。
130109-3.jpg  (斜里岳から知床岬まで、肉眼では見えていました・・)

「エビの尻尾」と呼ばれる、枝に付いた水蒸気の結晶はお馴染みですが、
今日の結晶は・・・
130109-2.jpg
透き通った氷の層の先に、白い「エビの尻尾」が付いています。

空の碧を映して、見たこともない美しさです。
まるで宝石のようにキラキラと輝き、何とも誇らしげ。
しかし、何かに似てるな・・・
おばあちゃんのおやつ箱にあった、昔ながらのゼリー菓子・・?
食べ物しか思いつかない思考力に反省。

未だ全面結氷していない屈斜路湖には
空と雲が映って
何とも言えない美しさ。
130109-1.jpg
今日、この場所に来ることができたことに
感謝せずにはいられません。

たくさんの足跡やフンを残していたウサギやキツネたち、
雪の上に枝を出している木々は、
厳しい気候と常に闘っているにちがいないのですが、
こんな安穏とした時間ものんびりと味わっていてほしいと
暖かい家がいつも待っている私は思うのでした。

| 藻琴山 |

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ただいま

130108-2.jpg
冬にしか訪れることのない、久しぶりの森は
少し緊張して歩きます。
新しい倒木によって森の様子が変わって見えたり
記憶が曖昧で馴染みの近道を見落としたりするからです。

しかし、ウキウキ気分は一転
まだ起きていました。130108-3.jpg (ヒグマの足跡)
と言うより、今冬は寝ないで過ごすのでしょうか。
さっき歩いたばかりの足跡が、
私の目的地と同じ方向に延びています。

あぁ森の神さま!
この子の邪魔をしてしまいませんように・・・

付かず離れずの足跡は
結局、まぼろしの沼へ降りていました。
そうだよね、この場所は素敵だものね。
130108-1.jpg 130108-4.jpg

帰り道も
どうか彼に追い付いてしまわないようにと祈っているうちに
見慣れた木にたどり着きました。
130108-5.jpg
夏の間、目線の高さほどにある名札が
足元にあります。

周りの木も、見知ったものばかり。
一本一本に触れて、再会のあいさつをしながら
雪に隠れた夏道を進みます。
「ただいま。」

130108-6.jpg
よく知ったトドマツが
いつの間にかその命を終えていました。

こんなときは
山の大先輩の真似をして言葉をかけます。
「ご苦労さん。」

山岳会の大先輩が
もう葉を付けることのなくなった馴染みの大木に
ぽんぽん、と手をやり、一言。「ご苦労さん。」

山に行けば必ず会えたこの木は
もう生きてはいない。
でも、
これから何十年もの間、
苔を育み、虫の住みかとなり、
次の世代の苗床となります。

来年の歩き初めには、また
「ただいま」と声をかけます。
新しい役割を担う、古くからの仲間ですから。

| まぼろしの沼 |

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ワタリガラスの歌声



北風がまともに吹き付ける断崖の上は、
雪が巻き上げられてホワイトアウト状態。
130104-2.jpg  130104-1.jpg
シカたちも森の中で嵐が去るのを待っています。

ごうごうという風の音に混じって
カポン、カポンとワタリガラスの鳴き声が聞こえました。

この強い上昇気流をつかまえて
ワタリガラスの姿はあっという間に小さくなっていきます。
時折、カポン、カポンと鳴きながら。

彼らの周りには冷たく強い気流しか無いはずなのに
彼らの鳴く声は、それはそれは美しく響き渡るのです。
まるで洞窟の中で歌っているかのように。

人間のほっぺたが軽い凍傷になるほどに厳しい天候なのに
ワタリガラスはむしろそれを楽しんでいるみたい!

極北の空にも響いているであろうその声に
うっとりと聞き惚れてしまいます。

そして彼らの姿がなくなると、
現実に戻って帰路を急ぐのでした。
130104-3.jpg (顔を上げられないほどの猛吹雪)

| 知床の生き物たち |

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あけましておめでとうございます

みなさま、良いお年をお迎えのことと思います。

今年も知床の日々をお伝えします。
私の目標は「カメラを忘れない」・・・
がんばります。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

| ガイドの日記 |

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