知床の森のガイド ゆらり

今日は雄阿寒岳登山。

元気な山ガールたちに
たくさんパワーをもらいました。

　(本日の山ガールたち)

眼下に広がる深い森と湖沼
遠くまで連なる山々

見慣れた知床の景色とは全く違い、
ひとつひとつに見惚れてしまいます。



アカエゾマツの大木と苔むした林床
素晴らしい森がここにもありました。

湿原はすっかり秋の色。

羅臼湖への道はすっかり新しくなり、
快適な湿原歩きを楽しめます。

　(羅臼湖と知西別岳)

ハイカラな散策を楽しめる道のりです。
私も嬉しかったり、
少しだけ寂しかったり···

新しい羅臼湖が始まりました！

冷たい雨の日が続き、
知らず知らずのうちにうつ向いて歩いていたらしく

気づいたらナナカマドの色づきが進んでいました。


久しぶりに
青いそら。
　(四湖)

やや湿り気を帯びた涼しい空気は
遥かに位置するはずの知床岬を
はっきりと見せてくれました。



季節が同じでも
場所が同じでも
一日として同じ景色を見せてくれることはありません。

人が作り出す風景は
それを維持することに価値があるかもしれませんが、
人間の力の及ばないところで造り出された風景は、
同じことが二度と繰り返されないところに
価値があるように思います。

いつの間にか
秋の色あい

　(早くも色づきが始まる)

(キノコももりもり)　　

　(秋の気配)

あちこちで目を引く
タマゴタケ。



行く先々で
ユニークな姿で出迎えてくれます。

昨日はかわいらしい三兄弟だったものも…

　（９/19　撮影）

今日はこんな感じ↓
　（9/20　撮影）

生まれたばかりのかわいらしい姿も
堂々と傘を広げた色鮮やかな姿も
役目を終えてぼろぼろになった姿も
刻一刻と姿を変えていくキノコの
今、この時にしか見られない姿です。

毎日、異なる表情の
まぼろしの沼


（ポンホロ沼　わずかに残る水に羅臼岳が映る）

緑のじゅうたんは、よく見ると
本当に美しい、シダの群生

曇り空よりは陽が差した方が気持ち良いのですが


（まぼろしの沼　少しだけ青空）

その分、暑さも倍増！

まだまだ、夏でした。

ヒグマの姿を見かけることが少なくなっていますが、
たくさんの生き物たちが
悠々と過ごしています。

　

久しぶりに知床連山が顔を出しました。

　（二湖）

晴れても、それほど嫌な暑さを感じない
今年の夏です。

ヒメシダの生え揃ったポンホロ沼は
最も美しい季節を迎えています。

　（ポンホロ沼）

柔らかな緑色。

いつ見ても、何度見ても、
見とれてしまいます。

今の時期は、いつもなら
「暑い、暑い」を連発するはずなのですが、
今年は北風が吹いて
霧の冷たい空気が流れています。

霧の向こうの
知床五湖の眺めに、
うっとり。
　（二湖）

曇り空のおかげで暑さ知らず。
風もなく、水鏡に映った景色を堪能しました。

　（三湖）

森の中では
秋を思わせるものが次々と
姿を現しています。

　

　（アオカナブン）

　（タマゴタケ）

雨上がりの森はカラフルなキノコがもりもり。
チョウやカミキリムシなどの昆虫も色鮮やかなものがたくさん。

知床半島もきれいに見えていました。
　（象の鼻より）

台風一過の知床五湖

澄んだ空気
清々しい青空

お盆の前に、秋…？

　（五湖）

キノコもたくさん出てきました。
　（アカヤマドリ）

暑いと覚悟していた森でしたが
さわやかな風が吹き抜けていました。
　（ポンホロ沼）

夏の間は涸れている沢に
春以来の水の流れがありました。


間もなく流れもなくなるでしょう。
台風の後の、稀な風景です。

硫黄山にも行くので
朝一番のシャトルバスに合わせて張り切って出発しました。

お盆休みに合わせて
シャトルバスも今日からフル回転。
満席の一便に辛うじて乗り込み、
やたらに賑やかなカムイワッカ湯の滝で少しだけ遊んだあと、
硫黄山登山道へ。

　(硫黄山登山道よりカムイワッカ川)

誰もいない山は
クマのフンやらシカの足跡やらが
野性動物の棲みかに来たことを知らせてくれます。

人間の都合に合わせてくれることなど全くなく、
ただ自然に起こることをそのままに受け入れるだけで
森の生き物たちの毎日は過ぎていきます。

新緑にすっかり覆われたまぼろしの沼。

周りの森は、雨に輝く深緑。

貸切の森には
クマゲラの声がいつまでも響いていました。

知床半島の先端まで
断崖絶壁が続く眺めがありました。

暑い季節に入り、
クマの姿を見かけることは少なくなりましたが、
シマリスやアカゲラやミヤマクワガタやアオカナブンや…
森にはたくさんの生き物が暮らしていました。

腐って抜け落ちてもなお活躍していた木道が
とうとう役目を終えました。

(何度も｢今年が最後｣と紹介してしまった木道を
平行して作られた新しい道より見る　新しい眺め)

新しく作られた高台より見下ろす羅臼湖も新鮮。


新しい道にも古くからある道にも
春と夏と秋の花が咲いていました。
　(チングルマとエゾコザクラ)

(モウセンゴケ)　

　(トウゲブキ)

(ウコンウツギ)

暑くて
セミがよく鳴いて
緑と青空が美しい
８月の知床五湖です。

沼は干上がり、
ヒメシダが少しずつ増えてきました。

夏の顔に変わりつつあります。