知床の森のガイド ゆらり

知床五湖をひとまわり。



風もなく穏やかな日。
訪れる人も疎ら。
静かな季節が戻ってきました。

　（二湖）

紅葉と雪が同居する雄阿寒岳に登ってきました。





隣の雌阿寒岳は、登山規制が続いています。
今日も水蒸気がもくもく。

　（阿寒湖を見下ろす）

山頂は風が冷たく、
しみ出た水が氷柱で残るような気温。

ふもとは
赤や黄色の葉に透ける光に包まれて
ぽかぽか。

きれいに晴れた秋の一日。


沢も、沼も、
復活していました。

　

嵐のすさまじさを同時に物語ってもいるのですが、
紅葉を映す沼にはなかなかお目にかかれません。
うれしい瞬間です。

そんな気持ちを盛り上げるように
シマリスがずっといてくれました。

気持ちの良い秋晴れの昨日、今日。
嵐と嵐の間の
ぜいたくな時間。

　（一湖）

爆弾低気圧は夜のうちに通り過ぎ、
強い風だけが残された今日。

澄み切った空と
白波が立つオホーツク海の
透き通った青が印象的でした。

昨日は一日中姿を現さなかった知床連山。
今朝は綿帽子をかぶってお出迎え。

木々の色づきは少しずつ進み、
足を運ぶごとに
違った景色を楽しむことができます。

　
（涸れ沢から羅臼岳　冠雪はもはやはっきりせず）

盛夏に比べて葉は疎らになり
木々の幹がはっきり見えるようになってきました。



ダケカンバの荒々しくもたくましい枝ぶり。
厳しい環境で、これでもかと蘇り続けてきた生々しい姿。
一本一本の過ごしてきた時間に想いを馳せます。