知床の森のガイド ゆらり

今日は冬季の知床五湖の最終日。

途中、何度も暖かくなり、
利用中止を心配しましたが、
なんとか今日も無事歩くことができました。


（木々の向こうに知床連山。眩しすぎてよく見えない・・）

今までにないほどたくさんの人が訪れ、
賑やかだったシーズンも一区切り。

春のオープンまで、
暫しの静けさ。
（今年は4月20日オープン予定です）

流氷は去り、
ササも雪の下から次々と姿を現しています。



短かった冬が
去っていきます。

昨夜のうちにさらりと降った雪のおかげで
森は白くお化粧されて
とてもきれい。



気温がプラスとマイナスを行ったり来たりするので、
水滴のようにみえる滴は、
実は氷。





静かで美しい朝です。

今年のシカは
いつもにも増して大きな群れで行動しているように思います。


（オスもメスも一緒に行動）


（フレペの草原はまさにシカ牧場）

とても暖かい一日。



雪がどんどん融けて
森の色も変わってきました。


（湖面は淡いエメラルドグリーンに）

せっかく奥の森まで足を延ばしたのに、
多くの生き物がお留守で、残念。

それでも・・
　（エゾリス）

（雪の上にオジロワシ）　

お目当ての生き物には出会えなかったものの、
静かな森を堪能しました。

峰浜にある糠真布へ遊びに行きました。



アカエゾマツとダケカンバの大木のある静かな森を抜け、
最後はハイマツ帯の急斜面をよじ登ると、
眼下に斜里平野とオホーツク海が広がります。



知床からはあまり見えない畑の景色も
またいいものです。

安定したお天気が続いています。

　（二湖）

日差しが暖かく感じられ
のんびり
お散歩。

知床五湖に人気が集中し、
他の森へはなかなか行く機会がありません。
それはどうやら知床全体の傾向らしく、
たまに奥の森へ行くと
そこには生き物たちがのんびり過ごす姿があちこちに。


　（分かりにくいですが、木のてっぺんにはオジロワシ）

（オオワシも悠々と）　

静かな、静かな
奥の森。



餌付けされてしまったキツネが一直線に向かってきた！


今年の困ったちゃんですが、
全く警戒することなく向かってくるのにはびっくり。
本当に、困ったものです。

山も湖も
色が少しずつ変わってきました。


（山頂付近は日中融けた雪が凍結し、ピカピカに）


（凍結湖面の上の雪は融け、氷の表層が見え始めた）

まだまだ真っ白な景色ですが、
春が少し、近づいたようです。

冬季のみ、開拓跡地がスキーコースとして開放されています。

といっても、ゲレンデスキーではなく、
歩くスキーのための道。
スノーシューでも歩くことができます。

久しぶりに歩いた「森林コース」には
素敵な水場がありました。



地表から浸み出す水が集まって
苔むす流れをなしていました。

午後から益々すっきり見える
知床連山。

　（知床連山）

流氷の状態が安定しているので、
比較的良いお天気が続いています。

　（プユニ岬）

流氷は、沖が空いているものの、
比較的良い状態で接岸しています。





青い海が見えている方が
流氷と陸地の区別がつきやすく、
海に氷が浮いているのを実感できます。