知床の森のガイド ゆらり

降り続く大雨のせいで
まるで雪解けの季節のように
どこも水が溢れていました。

　（四湖）

降り立つことができるはずの展望地も水没。
しばらくは春のような光景が続きそうです。

大雨に振り回されて、うっかりしてましたが、
もう8月も下旬。



森は少しずつ少しずつ
夏から秋へ。

久しぶりの太陽が気づかせてくれました。

静かな森を抜けると
草原と
海。



断崖絶壁から見下ろすオホーツク海。
今年は台風続きでお天気に恵まれませんが、
つかの間の
静寂。

深い緑に囲まれた神の子池。



木道からの眺めも、新鮮。

めずらしく台風のまま北海道に上陸している今年。
しかも立て続けに次々と来るなんて。

　（三の沼）

一つが去って、
次が来るまでのつかの間の穏やかな時間を
羅臼湖で過ごす幸せ。

　（羅臼湖）

別名、乙女の涙。
そのくらい水量が少ないのが特徴ですが、
今年は雨が多く、
乙女は号泣。

　（フレペの滝）

雨が少ないのもあれこれ不都合が出てきますが、
できれば、あまりまとめてではなく、
ほどほどにお願いしたいものです。

緑が美しい
まぼろしの沼。



あきれるほどの大雨で
まぼろしになっていた沼は水浸し。
涸れ沢も
じゃぶじゃぶと渡れるほどに増水していました。

夏真っ盛りのまぼろしの沼。
大人に負けじと
子どもも頑張ってガシガシ歩きました。



クマはちょっぴり怖いけど、
この森のすべては
クマのおかげなんだよ。

人間が地球上で生きていられるのも。

・・クマだけじゃなく、
地球上のすべてのものが
お互いに支え合ってるんだけどね。

晴れて暑いウトロ側とは対照的に
霧に包まれて涼しい羅臼側。

歩くうちに徐々に霧が晴れてきて、
一瞬だけ知西別岳が！



すぐにまた雲がやってきて
忘れたころにまた姿を現して・・の繰り返し。
出し惜しみされた方が、ありがたみがあったりして。

　（ナナカマド）

ナナカマドの実が少しだけ色づいていたり、
葉の色が少しだけ赤くなっていたり。
本格的な暑さがあまりないままに
季節は進んでいるようでした。

緑のじゅうたんが敷き詰められた
まぼろしの沼の跡地。



夏の太陽を浴びて
これでもかと勢いづいています。

緑色が美しい知床五湖。

　（三湖）

今しかない
真夏の
濃い
緑。

すっきりくっきり
知床五湖の眺め。



ゆっくりのんびり
家族でお散歩。

お天気は相変わらずはっきりせず、
霧の向こうの景色に思いを馳せる散策。

穏やかな湖面には
限られた鏡像。

　（四の沼）

ミツガシワの凛とした立ち姿が芸術的な
霧の眺め。