知床の森のガイド ゆらり

例年にない大雨のおかげで、
まぼろしの沼は復活し、
鏡になって紅葉の森を映しています。



そうそう見られる景色ではないと思います。

風が収まって、
湖面は鏡になって知床連山を映します。

　(三湖)

木々の色づきも少しずつ。

お天気に誘われて武佐岳登山。
見事なダケカンバの林に圧倒されながら、
急勾配をひたすら進みます。



ウグイスの群れに囲まれて、しばし休憩。



随分長く休憩しましたが、いよいよお先に立ち去ることに。
ウグイスはここで、まだまだ遊んでました。



すれ違う人も疎ら。
季節外れの
ゆったり登山。

他の草紅葉よりも早めにピークを迎えるウラシマツツジですが、
今日はとてもきれいでした。




(三ッ峰の斜面はチングルマのじゅうたん)

お彼岸も過ぎ、
太陽は日に日に低く、
午後の光の黄色味がどんどん強くなっています。

まだ本格的ではない葉の色づきが
日ごとに強くなる黄色の陽光に照らされて、
例年にはない紅葉の景色を演出します。


(登山道　樹林帯の色づきはこれから　午後の斜陽に照らし出される)

午後の知床五湖は
黄色みがかかった太陽の光を浴びて
それはそれは美しく照らし出されます。

久しぶりの羅臼湖は
色づきが少しづつ進んでいました。



ナナカマドのわずかな色づきと
徐々にあらわになっていくダケカンバのたくましい枝ぶり。



金色の草原を冷たい風が吹き抜け、
季節が再び巡るのを感じます。

快晴の知床五湖。



山肌はいつの間にか赤みがかかり、
森はいつの間にか黄色みがかかってきました。

まぼろしの沼。



周りの森が紅葉するまでこのままでいてくれるといいな～

なかなか朝晩の気温が下がらないので、
本来なら夏の装備でテント泊するには厳しい時期なのですが、
何とかなるかも、と大雪山を縦走してきました。

やはり草紅葉も遅れぎみ。

　(チングルマのじゅうたん)

でもその分、
いつも一足早く色づくウラシマツツジが
きれいなまま残っています。

(ウラシマツツジ)　

本当のピークはこれからなのでしょうが、
その日その時にしかない色合いに出会える幸せがあります。

　(雲の平)