知床の森のガイド ゆらり

雄ジカたちのケンカ。



といっても、本物のケンカではなく、
遊びでお相撲をとっているようなもの。

今年は、オスの大きな群れが
フレペの滝周辺の森で過ごしているようで、
度々見かけます。

カツカツと角がぶつかり合う音が
周辺に響きます。

水墨画のようだった雪景色が一転。

オレンジ色の光が差し込んで
辺りは次々と
暖かい色に染まりはじめました。

　（二湖）

強い南風が入って、
雪は重く、湿っています。

風で雪玉が転がされて、
天然の雪だるまがたくさん。



普段は作ることができない雪像も、
今日はやすやすと。

フレペの滝の氷は日々成長しています。
今日はうっすら雪もかぶって、
絶妙な色合い。

陽が差したと思えば吹雪に見舞われるような落ち着かないお天気と
年に一度あるかないかの低温の森。
鳥はどこかへ避難したかな～

と、諦めかけたところに
小鳥の群れに囲まれました。

いつものキツツキやシジュウカラの仲間に混じって、
ギンザンマシコやウソの群れが
近くのトドマツに止まりました。

　（ギンザンマシコ）

夏の間は山の高いところで過ごす仲間で、
冬は低地に降りてくるので、時々見かけます。

今年はなかなか会えないなーと思っていましたが、
今日は大きな群れで、しばらく近くにいてくれました。
好天にも関わらず訪れた人間を歓迎しているかのように。

少しずつ少しずつ朝は早くなっているのですが、
それでも山の向こうから上がってくる朝日は
弱い光をのんびりと送ってきます。


（8：30ころ　深い谷に光が届くのはまだまだ先）

何時になっても
しんと静まり返ったままの森では、番人が
こちらの様子をじっと伺っていました。



多くの種が棲める森を歩くことができるのは
とてもありがたいことです。

閉鎖中の知床五湖。
コース整備などが少しずつ進み、
いよいよ22日から冬季利用が始まります。
今日は下見ということで、
久しぶりに一回りしてきました。

　　（二湖より）

夏のルートとは異なるので、
冬ならではの眺めやお楽しみがたくさんあります。


（海側より高架木道と知床連山）

フレペの滝の流れが止まることはありませんが、
冬の間は美しい水色の氷に取り囲まれて、
存在感が増します。

　（フレペの滝）

やや大きめの
ふわふわとした雪がしきりに舞う向こうに
美しい夕焼け

雪が降ったりやんだりのお天気でしたが、
昨夜に新しく降った大量の雪にうずもれながら
たくさんたくさん遊びました。

慣れないかんじきに悪戦苦闘しながら
時にはそりに乗って楽をしながら
がんばって歩いた先では
シカが待っていました。



シカを見た途端、
今までの疲れは吹き飛び、
ダッシュしたりして。

あんまり走って近づくと
逃げちゃうよ。

ポーズをとるキツネ



道路わきでポーズをとることは
いつの間にか覚えますが、
今日は森の中でも逃げずに
じっとこちらの様子を伺っていました。

お正月休みで少し人が増え、
キツネも
行動パターンを変えてみたのでしょうか。