知床の森のガイド ゆらり

旅の段取りをどんなに丹念にしても、
お天気だけは思うようにいきません。

　（知床五湖）

今日はとびきりのお天気で、
地元の長老たちも遊びに来るほど。



がんばっている人のところには
ちゃんとごほうびが用意されているのだと、
しみじみ。


（雪原の向こうに流氷の海）

まぼろしの沼をひとり占め。



一日じゅう、他の人に会うこともなく、のんびりピクニック。
静かな森を堪能しました。


（森の向こうに流氷の海）

今年は大荒れのお天気がなく、
流氷は穏やかに居座っています。

　（以久科原生花園）

海面が見えている部分がないので、
陸地なんだか海なんだか良く分からないのですが、
海がすっかり凍って
雪がただただ積もっている様子も
これはこれで圧巻です。

少し時間がない中、
急いで訪ねたまぼろしの沼。

羅臼岳もくっきり。

　（まぼろしの沼）

陽が傾くにつれ、
白一色の景色に彩が添えられて
うっとりする時間が訪れました。


（トドマツに下がる氷柱）

　

気づけば2月も末に近づき、
太陽の力は
いつの間にか
冬の弱さから脱していました。


（陰影が美しい知床連山　二湖より）

とにもかくにも
今日は写真日和。

山の雪を透かして見える
海側の夕陽。

とても神秘的で不思議な色合いなのですが、
写真に撮ると・・


あぁ・・

心に焼き付けて、自分だけの大切な色。

すぐに忘れてしまうので、
何度も見られるように
ここに住んでいるのかも・・
などと思ったりして。

ほとんどの人が知床五湖へ行くようになり、
その他の森は
とても静か。


（静かに風に流されてゆく流氷）

心ゆくまで
美しい景色を
ひとり占め。

雲と太陽が行ったり来たりするお天気。



澄んだ空気に包まれて
気持ちの良いお散歩。

知床岬方向にある知床岳は
遠くまで見通せるようなお天気でないと
確認できません。

今日はすっきり見えていた・・
のですが、
画像にすると、それほどでも・・


（木々の向こうに低く、真っ白な知床岳）

ピカピカに晴れるお天気も気持ちいいですが、
雲に透ける陽光も
雪景色には合うと思います。



夕景を華やかにするのも
やはり雲。

輝き始める
流氷原

雪の中の高架木道


霧の向こうに
かすかに見える流氷


美しく見える人の心も
また美しいのだそう

昨日のトレースを利用して先を目指しましたが、
やはり山頂には届かず。
（遥かなる山頂）　

でも、この丘からの眺めも、負けず劣らず。

大雪の後の山登り。
想像以上の深雪に行く手を阻まれて
予定の半分くらいしか進めませんでした。

救いは、どんどん晴れてきたこと。

暖かさも手伝って
木に積もった雪がドサドサと落ちてくるけれど、
奇跡的に直撃を免れながら
とにかくたくさん撮ってしまいました。








　　

広い雪原の先に広がる流氷原。



氷の間は少し開いていて
氷の白と海の青がとてもきれい。



滝の色を含んで
海はわずかに白濁。

どんなに人間が近づこうとも
自分の意思を曲げない
眠そうなキツネ


（すぐ近くのトドマツから落ちる雪の音で、少しだけ様子を伺うが・・）


（人間は自分の眠りを邪魔しないと知っているようで・・）

まだまだ小雪が降り続く知床五湖を
元気に
先頭を切って歩きました。


（足元の高さにまで隠れた看板）

ラッセルは大変なようで、
まっさらな新雪を歩く楽しさと
前日までのトレースがうっすら残っていたことで楽もでき、
ぐんぐん進んでしまいました。

流氷を見下ろす丘に到着したとたん、
みるみる霧が晴れてきて
色彩を抑えた冬の眺めが広がりました。


（雪をかぶった森と流氷の海）

思わぬ大雪に見舞われて
町中除雪でてんやわんや。

森の木々も重たい雪をまとって、
いつもとは違う姿。



低い霧が立ち込めて
ますます幻想的な風景が広がりました。

誰もいない静かな森で
クマゲラの鳴き声と木を叩く音。

夢中で食事をしているクマゲラは
比較的近くで見ることができます。


（ピンボケのクマゲラ　木の低いところを夢中で掘り進める）

一面の流氷に覆われた海の
すぐ近くの森で
今日は
クマゲラとシカとヒトが一緒に
お食事タイムを楽しみました。

沈みゆく太陽と流氷。
なかなか良い瞬間です。

朝から雪模様で少しだけ心配でしたが、
全員マイスノーシュー持参のつわものパワーが勝ったようで、
穏やかなお天気に恵まれました。


（流氷は頼りないけど、広々とした眺めは素晴らしい）

マ－ブル模様の砕け氷も美しい。

　（プユニ岬より）

朝から本当にいいお天気で、
どこにいても、何をしていても
何だかご機嫌。


（フレペの滝より流氷の海）


（知床五湖より　知床連山と高架木道）


（夕陽に染まる知床連山）


（流氷の海に夕陽が沈む　プユニ岬より）

何より人に恵まれて、
本当に幸せな一日でした。

流氷は続々と漂着し、
美しい流氷原がひろがっています。

　（プユニ岬より）

春節に重なるこの時期は
大勢の中華系のお客さんで大賑わい。



雄大な雪景色に
毎日大いに盛り上がります。

プユニ岬より流氷を見下ろす


第一陣の砕け氷たち。
これから次々と大きな氷が寄せるのを
楽しみに待ちます。

気温の低い日は多くありますが、
大きな氷の塊は、
まだはるか沖。


（ウトロ灯台と沖に薄氷の帯）

氷がなくても
こんなに美しい山が見えたら最高！


（フレペの滝より　知床連山）