知床の森のガイド ゆらり

だんだんと風が強くなって
帽子を押さえることが多くなってきたころ。

　（三湖）

氷がなければ水面は激しく波立って
湖面には何も映らないのですが、
今日は稜線だけ、逆さ知床連山。

融雪が進んで。

　（ミズバショウ）


（氷解した湖面に青空　三湖）

昨日とは打って変わって
雪景色。



真っ白にお化粧された森は
本当に美しい。

とても強い風の後。



大きなトドマツが
何本も根こそぎ倒されていました。

穏やかでたくさんの生き物が棲む森ですが、
倒木が年々増えているように思います。
気候もだんだんと荒れてきているようですし、
そんなサイクルに地球は入ったのでしょうか・・

ヒトが観察できる森は、全体のうちのほんの一部。
広大な森にとっては何でもない、かすり傷のようなでき事なのでしょうか。

いつもと変わらない春が来ていました。


（いつもと変わらない知床の全景）


（ノビタキは繁殖の準備　いつも通り）

日に日に雪解けが進む知床五湖。
毎日、表情が変わります。


（高架木道より　凍った沼に木の影が映る）

　（二湖）

人間の通り道とクマのとが同じ場所では
大抵はクマの方が譲ってくれます。

というか、
本来はクマの道なのですが、
人間がいると、彼らの方が避けてくれるのです。


（回り道はまだ雪深く、一歩一歩はまりながら。それでも遠回りしてくれます）

野蛮なイメージの強いヒグマですが、
いつも人間を優先してくれます。
気は優しくて力持ち。

いつも謙虚なクマに
こちらも敬意を払います。

少し気温が上がり過ぎかも、
でもお天気も良いし、
さらりと一廻り・・なんて思っていたら、
突然雷鳴が！

かなり近くで発生したような大きな音と、
不気味な空の色。

　（正午ころ）

あまり雷は発生しない地域だと思っていましたが、
春は少し多いんだとか。

どんどん近づいてくる黒雲と雷鳴。
風も冷たくなって、いよいよ大粒の雨が。

結局、落雷はなかったけれど、
どしゃ降りの雨に為すすべもなく・・

遊歩道の除雪作業のため、
久しぶりに知床五湖へ行ってきました。

　（二湖）

雪に覆われた歩道を
人海戦術で掘り起こします。

湖を2つだけ回る、短いコースは毎年、
除雪をして開園とともに歩けるように準備しています。

今年も無事、開園を迎えられそうです。

大粒のぼたん雪が舞い、
新しい雪がうっすらと積もった後の
夕景は
それはそれはドラマチック

　（低地は雪が融けて春の芽吹き直前の色）


（少し高いところに上がると、雪化粧した木々が夕陽に照らされて）

　（時折こちらを伺うハヤブサ）

（落角直後の雄ジカ）　

　（春の月に照らされるシカの群れ）

夕陽が美しい時刻


赤く焼けた山肌は
刻一刻とその色を変えていました

　（17：50ころ）

　（18：00ころ）

　（18：20ころ）